油は摂りすぎると肥満や動脈硬化を招いたり、腸内環境を悪化させ便秘を引き起こしたりと「悪いイメージ」が強い食品です。
一方で、油は栄養学では「脂質」のことで、「タンパク質」「糖質」に並ぶ三大栄養素のひとつです。
体にとってはエネルギー源であり、細胞膜やホルモンの材料となる重要な栄養素でもあります。
健康な体を維持するためには、油を摂ることが欠かせません。
油を味方にするポイントは、「質の悪い油を避け、良い油を適度に摂ること」です。
では、具体的にどのようにして油と上手に付き合っていけばよいのでしょうか?
体に悪い油は悪玉菌のエサになる
出典:https://unlog.me/topics/nikushoku-daichogan
腸内環境を乱す悪玉菌のエサとなるのは、主に動物性脂肪と動物性タンパク質です。
動物性脂肪を多く摂ると悪玉菌の恰好のエサとなり、その結果、悪玉菌が増殖して腸内環境が乱れ便秘となります。
動物性脂肪の代表的な食品はラードやバターですが、これらの食品は飽和脂肪酸を多く含み、腸内環境を乱すだけでなく、血液中のコレステロールを増やし肥満や動脈硬化の原因にもなります。
避けるべき油1:トランス脂肪酸
出典:http://www.sukoyaka-zoo.com/toransusibousan
トランス脂肪酸も腸内環境を乱す物質のひとつです。
トランス脂肪酸はもともと植物性オイルに含まれる不飽和脂肪酸の一種で、植物性オイルを加工して固形(または半固形)の油脂を製造する際に生成されます。
トランス脂肪酸を多く含む代表的な食品はマーガリンやショートニングですが、これらを使用して作られるケーキやクッキーなどの洋菓子にも多く含まれます。
また、トランス脂肪酸は油を加熱することで生成されるため、使い古した油やフライドポテトにも多く含まれます。
避けるべき油2:酸化した油
出典:http://www.timeless-edition.com/archives/
油は酸化しやすい食品です。
時間の経過ともに「光」や「空気」に触れること、調理・加工の際に「熱」を加えることで酸化が進みます。
油の酸化は「劣化=古くなる」ことであり、「油が傷む・質が悪くなる」ということです。
酸化した(傷んだ)油を摂ると下痢をしやすくなりますが、これは酸化した油は正常な状態の油よりさらに消化・吸収に時間がかかるため、消化不良で分解しきれなかった油が腸内を荒らし、腹痛や下痢を引き起こすのです。
良い油の選び方
出典:http://kirei.woman.excite.co.jp/around40/feature/rid_E1406520671117/
質の良い油を適量摂取することは、体にとって非常に重要です。
ここで大切なのは「体のために油を控える」ということではなく、「いかに悪い油を避け、良い油を選んで摂取するか」ということです。
それでは、どうのようにして良い油を選べばよいのでしょうか?
原材料の表記をチェックする
出典:https://www.recomtank.com/entry/oil-production
加工食品の原材料の欄に、原材料名とともに「遺伝子組み換えでない」と表記されているのをよく目にします。
しかし、サラダ油には「遺伝子組み換え」に関する表記義務がないのです。
そのため、サラダ油の原材料である大豆・コーン・菜種などのほとんどは遺伝子組み換えであるといわれています。
また、これら原材料の多くを輸入に頼っており、農薬などの不安も拭いきれません。
できれば「国産」の「遺伝子組み換えでない」原材料を使用している油を選ぶと安全です。
油の搾り方は「低温圧搾法(コールドプレス)」
出典:http://www.kami-shoku.com/chojyu-oil/4288/
油の搾り方は大きく「圧搾法」と「抽出法」に分けられます。
圧搾法のひとつである「低温圧搾法(コールドプレス)」は、材料に熱を加えず、ゆっくりと時間をかけて圧力を加えながら油を搾る方法です。
同じ圧搾法でも「高温圧搾法」は、高温で加熱しながら油を搾ります。
さらに、油を搾ったあとの残りかすに化学薬品(溶剤)を加えて抽出する方法です。
「抽出法」は、溶剤を使って油を溶かし出した後、高温で溶剤を気化させて油を抽出する方法です。
「圧搾法」と「抽出法」を組み合わせた「圧抽法」という方法もありますが、「低温圧搾法」以外は高温で加熱することで油を抽出しています。
油が熱によって酸化することを考えると、「低温圧搾法」で作られた油は酸化が少ないということになります。
便通を良くしたいなら、オリーブ油がおすすめ
出典:http://www.timeless-edition.com/archives/1360
便秘のときに摂るとよい油のひとつが「オリーブ油」です。
オリーブ油にはオメガ9系脂肪酸であるオレイン酸が多く含まれ、便通を良くする効果があります。
オレイン酸は熱に強く、酸化しにくいのも特徴です。
まとめ
油が体にとって良いものになるか悪いものになるか、その違いは「油の種類・質・量」です。
油は体にとって欠かすことのできない栄養素であり、良質な油を適度に摂ることで便秘解消や健康維持の味方になってくれることでしょう。
今回のお話しをぜひ参考にしていただき、これからの食生活に油を上手に取り入れてみてください。
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